滅亡迅雷.netには接続しません。あと、Arch Linuxはアークではなくアーチと読みます。
さて、
をやっていたり、いろいろメジャーではないデバイスで遊ぶことが多いのですが、 ちゃんとしたマシンも欲しいということで、中古のラップトップにArch Linuxを導入してみました。
ゼロからのインストールだと何回か最初から入れ直したくなることが多々あるので、その時のための自分向けのメモです。
Arch Linuxのインストール
公式サイトからISOをダウンロードし、インストールメディアを作成したら起動します。
起動メニューの中から、
Arch Linux Install medium (x86_64, UEFI)
を選択します。
Ubuntuなど多くのLinuxディストリビューションでは、インストール用のウィザードが起動しますが、 Arch Linuxの場合は、プロンプトが起動し、手動でインストールしていくのが標準になります。
キーボード配列を日本語に切り替えます。
loadkeys jp106
無線LANを設定します。
iwctl
[iwd]# device list
[iwd]# station <デバイス名> connect <SSID>
システムクロックを確認します。
timedatectl status
ディスクを設定します。
gdisk /dev/nvme0n1
パーティションを切っていきます。 以下のように設定しました。
パーティション | マウントポイント | コード | サイズ |
---|---|---|---|
EFI | N/A | ef00 | +1G |
System Root | / | 8300 | -16G |
swap | N/A | 8200 | 16G |
各パーティションをフォーマットしていきます。
System Rootはext4にするかbtrfsにするか迷いましたが、今回はext4にしました。
mkfs.fat -F 32 /dev/nvme0n1p1
mkfs.ext4 /dev/nvme0n1p2
mkswap /dev/nvme0n1p3
システムルートに必要なコンポーネントを入れていきます。
mount /dev/nvme0n1p2 /mnt
mkdir /mnt/boot
mount /dev/nvme0n1p1 /mnt/boot
pacstrap -K /mnt base linux linux-firmware vim
genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab
システムルートに移動して初期設定をしていきます。
arch-chroot /mnt
言語・タイムゾーンを設定していきます。
ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
hwclock --systohoc
locale-gen
vim /etc/locale.gen # en_US.UTF-8とja-JP.UTF-8の行をコメント解除する
vim /etc/locale.conf # LANG=ja_JP.UTF-8を追記
vim /etc/vconsole.conf # KEYMAP=jp106を追記
vim /etc/hostname # ホスト名を設定
ルートパスワードを設定します。
passwd
ブートローダを設定します。
mkinitcpio -P
pacman -S grub efibootmgr
grub-install --target=x86_x64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=GRUB_UEFI
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
pacman -S intel-ucode
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
一般ユーザを作成します。
useradd -m -g users -G wheel -s /bin/bash <ユーザ名>
pacman -S sudo
vim /etc/sudoers # 一般ユーザがsudoできるように設定
再起動後にネットワークが有効化できるようにパッケージを導入します。
pacman -S networkmanager dhcpcd
再起動してインストール完了です。
reboot
インストール後の初期設定
インストールが終わったら、初期設定をしていきます。 作成した一般ユーザでログインして作業していることを前提とします。
まずは改めてネットワークを設定します。
sudo systemctl start NetworkManager
sudo systemctl enable NetworkManager
sudo nmtui # 無線LANの設定
Gitの導入
自分のdotfilesだったり、各種ツールを導入するためにも、 Gitやgitを便利に扱うghqは不可欠なので導入していきます。
git、ghqをインストールします。
sudo pacman -S git ghq
ghqで git clone
したときの作成先を指定するために、 ~/.gitconfig
を設定します。
私は、 ~/src/
配下にリポジトリを作成するようにしています。
[ghq]
root = ~/src
AURを利用できるようにする
pacmanから取得できるパッケージだけだと不足するものがあるので、Arch User Repository (AUR)を利用できるように設定します。
フロントエンドには yay
を利用します。
sudo pacman -S debugedit fakeroot
ghq get aur.archlinux.org/yay.git
cd ~/src/aur.archlinux.org/yay/
mkpkg -si
GUIの設定
GUIを設定していきます。
Window Managerには hyprland
、ステータスバーには waybar
を利用します。
ランチャーには wofi
を利用します。
ターミナルには折角なので最近出たばかりの ghostty
を使ってみます。
sudo pacman -S hyprland waybar wofi ghostty
一度 hyprland
コマンドを実行し、起動すると文字化けしたメッセージが表示されると思います。
S-m (Superキーを押しながら m 、SuperキーはWindows端末を元にしていれば、 Windowsキー にマッピングされています。)で、 一度hyprlandを終了します。
メッセージが文字化けしているので、日本語フォントを導入しましょう。 また、このあと絵文字も文字化けするので一緒に導入しておきます。
sudo pacman -S noto-fonts-cjk noto-fonts-emoji noto-fonts-extra otf-font-awesome
hyprlandの設定ファイルを編集して、最小限のカスタマイズをします。
設定ファイルは先ほどの初回起動のタイミングで、 ~/.config/hypr/hyprland.conf
に作成されています。
# #######################################################################################
# AUTOGENERATED HYPR CONFIG.
# PLEASE USE THE CONFIG PROVIDED IN THE GIT REPO /examples/hypr.conf AND EDIT IT,
# OR EDIT THIS ONE ACCORDING TO THE WIKI INSTRUCTIONS.
# #######################################################################################
#autogenerated = 1 # remove this line to remove the warning # コメント化して自動生成の警告を無効化する
(略)
###################
### MY PROGRAMS ###
###################
# See https://wiki.hyprland.org/Configuring/Keywords/
# Set programs that you use
$terminal = ghostty # Ghosttyを利用するように変更
$fileManager = dolphin
$menu = wofi --show drun
#################
### AUTOSTART ###
#################
# Autostart necessary processes (like notifications daemons, status bars, etc.)
# Or execute your favorite apps at launch like this:
# exec-once = $terminal
# exec-once = nm-applet &
# exec-once = waybar & hyprpaper & firefox
exec-once = waybar # waybarを起動する
# exec-once = fcitx5
(略)
#############
### INPUT ###
#############
# https://wiki.hyprland.org/Configuring/Variables/#input
input {
kb_layout = jp # 日本語配列を指定
kb_variant =
kb_model =
kb_options =
kb_rules =
follow_mouse = 1
sensitivity = 0 # -1.0 - 1.0, 0 means no modification.
touchpad {
natural_scroll = true # タッチパッドの二本指でのスクロールを自然にする
}
}
(略)
CapsLockをCtrlキーにする
普通のラップトップなので、Aの横にはCapsLockがあります。 CapsLockは普段使わないのでCtrlキーに変更します。
やりかたは複数ありますが、とりあえずは xremap
を使うようにしています。
~/.config/
配下に以下のようなファイルを作成した上で、xremapを導入して自動起動を設定します。
xremapはpacmanでは入手できないので、YaYを使ってAURからインストールします。
modmap:
- name: CapsLock to Ctrl
remap:
CapsLock: Ctrl_L
[Unit]
Description=xremap service
[Service]
# restart periodically
Restart=always
ExecStart=/usr/bin/xremap /home/grugrut/.config/xremap/config.yml
User=root
#Group=root
[Install]
WantedBy=default.target
yay -S xremap
sudo systemctl enable ~/.config/systemd/xremap.service
sudo systemctl start xremap
ターミナルの整備など、やりたいことはありますが一旦はここまでで、とりあえず動くようにはなります。
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